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筑摩選書

ヨーロッパ文明の正体

——何が資本主義を駆動させたか

近代の歴史を方向づけた 「基盤」に迫る。

なぜヨーロッパが資本主義システムを駆動させ、暴走させるに至ったのか。その歴史的必然と条件とは何か。近代を方向づけたヨーロッパ文明なるものの根幹に迫る。

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01573-0

Cコード

0320

整理番号

67

2013/05/13

判型

四六判

ページ数

288

解説

内容紹介

欧米の覇権が揺らいでいる。いま行き詰まっているのは資本主義なのか、民主主義なのか、国民国家というあり方なのか。それを問うために、いまこそヨーロッパ文明とは何だったかを見定めねばならない。そもそもなぜヨーロッパが近代以降の世界を制覇できたのか。経済体制、思想形態、政治制度は結果にすぎない。ヨーロッパ固有の何かが、全世界を席巻し得る契機となった何かが根幹にあるはずだ―。近代の歴史を動かした「論理」の基盤に迫る。

目次

はじめに なぜ今ヨーロッパを問うのか
第1章 なぜユダヤ人は虐殺されなくてはならなかったのか
第2章 ヨーロッパの生態学的基盤とは何か
第3章 皇帝なき文明ヨーロッパ
第4章 なぜヨーロッパは世界を植民地化できたのか
第5章 科学技術が爆発的に発展した本当の理由
第6章 なぜヨーロッパに資本主義が生まれたのか
おわりに 日本に未来はあるか

著作者プロフィール

下田淳

( しもだ・じゅん )

一九六〇年生まれ。東京都立大学助手を経て、現在、宇都宮大学教授。歴史家。著書に『ドイツ近世の聖性と権力』『歴史学「外」論』(以上青木書店)、『ドイツの民衆文化』(昭和堂)、『居酒屋の世界史』(講談社現代新書)などがある。

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