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筑摩選書

民主主義のつくり方

見通しがたい未来を見つめ 理念再生をめざす希望の書

民主主義への不信が募る現代日本。より身近で使い勝手のよいものへと転換するには何が必要なのか。〈プラグマティズム〉型民主主義に可能性を見出す希望の書!

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01583-9

Cコード

0331

整理番号

76

2013/10/15

判型

四六判

ページ数

224

解説

内容紹介

民主主義は今、不信の目にさらされている。決定までに時間がかかり、「民意」は移ろいやすい…。だが、社会の問題を共同で解決する民主主義を手放してしまえば、私たちは無力な存在となる他ない。ならば、この理念を再生させるには何が必要か?「習慣」と「信じようとする権利」を重視する“プラグマティズム型”の民主主義に可能性を見出す本書は、この思想の系譜を辿り直し、日本各地で進行中の多様な実践に焦点を当て、考察を加えてゆく。未来が見通しがたい今、「民主主義のつくり方」を原理的に探究した、希望の書である。

目次

第1章 民主主義の経験(アメリカという夢
プラグマティズムと経験
戦後日本における経験)
第2章 近代政治思想の隘路(閉じ込められた自己
依存への恐怖
狭まった対話の回路)
第3章 習慣の力(偶然から秩序へ
習慣と変革
民主主義の習慣)
第4章 民主主義の種子(「社会を変える」仕事とは?
「島で、未来を見る」
被災地に生きる)
おわりに プラグマティズムと希望

著作者プロフィール

宇野重規

( うの・しげき )

一九六七年、東京都生まれ。九一年、東京大学法学部卒業、九六年、同大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。政治思想史、政治哲学を専攻。現在、東京大学社会科学研究所教授。『政治哲学へ──現代フランスとの対話』(東京大学出版会)にて第二二回渋沢・クローデル賞LVJ特別賞を、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社選書メチエ)にて二〇〇七年度サントリー学芸賞(思想・歴史部門)をそれぞれ受賞。他の著作に『デモクラシーを生きる──トクヴィルにおける政治の再発見』(創文社)、『〈私〉時代のデモクラシー』(岩波新書)が、近刊に『西洋政治思想史』(有斐閣アルマ)がある。

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