南直哉
( みなみ・じきさい )1958年長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。84年曹洞宗において出家得度。大本山永平寺入門。19年間に及ぶ修行を経て、現在、福井県霊泉寺住職、青森県恐山菩提寺院代。著書に『日常生活のなかの禅』『「正法眼蔵」を読む』(講談社選書メチエ)、『「問い」から始まる仏教』(佼成出版社)、『老師と少年』(新潮社)、『なぜこんなに生きにくいのか』(講談社インターナショナル)など、他に対談本多数がある。
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死者を想うとはどういうことか。生きることの苦しみは何に由来するのか。曹洞禅の根本道場・永平寺に二十年、死者供養の聖地・霊場恐山に十年、“生きて在ること”の根源を問い続ける著者のブログ「恐山あれこれ日記」を精選し、編み直して一冊とする。よるべなき現代人におくる思索と洞察の書。
第1章 恐山へようこそ―死者に会う場所(これより恐山
しょせん、勝てない ほか)
第2章 生きることの「意味」(教えてもらう住職
忘れてよいこと ほか)
第3章 「自分」であることの困難(ずっと前から、もっと遠くから
言葉による不在 ほか)
第4章 苦しくとも生きていく覚悟(モデルの効果
死の強度、生の力 ほか)
第5章 かなしみに寄り添うもの(大震災
弔うということ ほか)
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