片山智行
( かたやま・ともゆき )一九三二年、大阪市に生まれる。東京大学文学部中国文学科卒業。大阪市立大学大学院文学研究科中国文学専攻終了。博士(文学)。大阪市立大学文学部講師、助教授、教授、文学部長。のち関西外国語大学教授、国際言語学部長。北京語言大学客員教授。吉林大学客員教授。現在、大阪市立大学名誉教授。関西外国語大学名誉教授。主要著書『魯迅のリアリズム』(三一書房)、『魯迅「野草」全釈』(平凡社・東洋文庫)、『魯迅』(中央公論新社・中公新書)。主要訳書『魯迅雑文集』(龍渓書舎)ほか。
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戦乱の世に仁義道徳を主張して学団を組織し、志士仁人の道を説いた中国古代の思想家・孔子と、民国初期の植民地化という危機を背景に、国民性の改革をめざした魯迅。中国史の豊かな素養を背景に、彼らの活動に共通する「教育」という側面に着目し、国家と社会の「教育」に生涯を掛けたその思想と行動を浮き彫りにする。
1 孔子の原像―人間性の確立(春秋時代の孔子
孔子の就職願望
実力発揮と「正名」論
孔子と周王朝 ほか)
2 魯迅の偉業―国民性の改革(周家の没落
少年魯迅の目覚め
民族主義の嵐―日本留学時代(一)
魯迅精神の原点―日本留学時代(二) ほか)
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