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筑摩選書

孔子と魯迅

——中国の偉大な「教育者」

時代を超えて危機に立ち向かった人間像を見事に描き切った問題作! ――辻原登

古代の混沌を生きた孔子は人間性の確立を、近代の矛盾に立ち向かった魯迅は国民性の改革をめざした。国家と社会の「教育」に生涯を賭けた彼らの思想と行動を描く。

定価

2,090

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01620-1

Cコード

0310

整理番号

114

2015/06/11

判型

四六判

ページ数

416

解説

内容紹介

戦乱の世に仁義道徳を主張して学団を組織し、志士仁人の道を説いた中国古代の思想家・孔子と、民国初期の植民地化という危機を背景に、国民性の改革をめざした魯迅。中国史の豊かな素養を背景に、彼らの活動に共通する「教育」という側面に着目し、国家と社会の「教育」に生涯を掛けたその思想と行動を浮き彫りにする。

目次

1 孔子の原像―人間性の確立(春秋時代の孔子
孔子の就職願望
実力発揮と「正名」論
孔子と周王朝 ほか)
2 魯迅の偉業―国民性の改革(周家の没落
少年魯迅の目覚め
民族主義の嵐―日本留学時代(一)
魯迅精神の原点―日本留学時代(二) ほか)

著作者プロフィール

片山智行

( かたやま・ともゆき )

一九三二年、大阪市に生まれる。東京大学文学部中国文学科卒業。大阪市立大学大学院文学研究科中国文学専攻終了。博士(文学)。大阪市立大学文学部講師、助教授、教授、文学部長。のち関西外国語大学教授、国際言語学部長。北京語言大学客員教授。吉林大学客員教授。現在、大阪市立大学名誉教授。関西外国語大学名誉教授。主要著書『魯迅のリアリズム』(三一書房)、『魯迅「野草」全釈』(平凡社・東洋文庫)、『魯迅』(中央公論新社・中公新書)。主要訳書『魯迅雑文集』(龍渓書舎)ほか。

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