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筑摩選書

帝国軍人の弁明

——エリート軍人の自伝・回想録を読む

昭和陸軍の軍人たちは何を考え、どう行動し、それを後世にどう書き残したか。当事者自身の筆による自伝・回想・証言を、多面的に検証しながら読み解く試み。

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01654-6

Cコード

0321

整理番号

146

2017/07/13

判型

四六判

ページ数

208

解説

内容紹介

昭和の戦争を経験した陸軍軍人たちが書き残した書物は数多い。そこには開戦から終戦に至るまでの生々しい経緯、帝国陸軍内の空気、さらには戦後思想への評価など、当事者でしか描きえない貴重な証言の数々が見出される。石原莞爾、瀬島龍三、堀栄三、田中隆吉、遠藤三郎等々の著作を取りあげ、書き手の政治的立場や帝国陸軍内での地位、見識と教養、さらには語り手としての誠実さを見極めながら、第一級の昭和史資料を読み解く試み。

目次

序章 軍人の回想録・日記・自伝を読む
第1章 石原莞爾の『世界最終戦論』を読む
第2章 堀栄三『大本営参謀の情報戦記』を読む
第3章 武藤章『比島から巣鴨へ』を読む
第4章 佐々木到一『ある軍人の自伝』を読む
第5章 田中隆吉『日本軍閥暗闘史』を読む
第6章 河邊虎四郎『市ヶ谷台から市ヶ谷台へ』を読む
第7章 井本熊男『作戦日誌で綴る大東亜戦争』を読む
第8章 遠藤三郎『日中十五年戦争と私』を読む
第9章 磯部浅一「獄中日記」を読む
第10章 瀬島龍三『幾山河』を読む
終章 歴史に残すべき書

著作者プロフィール

保阪正康

( ほさか・まさやす )

1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、歴史の中に埋もれた事件・人物のルポルタージュを心がける。個人誌「昭和史講座」を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞。著書に『戦場体験者 沈黙の記録』(筑摩書房)、『東條英機と天皇の時代』(ちくま文庫)、『若い人に語る戦争と日本人』(ちくまプリマー新書)、『農村青年社事件』『帝国軍人の弁明』(以上、筑摩選書)、『昭和史七つの謎(★正字)』(講談社文庫)、『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)など多数がある。

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