ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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「アメリカの黒人」はどのようにして誕生したのか?奴隷解放ののち、苦難の道を経て、彼らはアメリカに留まりアメリカ社会の一員たることを選択する。著者はその誕生の時の立ちもどり、黒人たちのさまざまな「物語」のなかに彼らの「共生」の夢を探っていく。しかし真の共生はいまだに実現していない。黒人文化などさまざまな異文化が対等につくりだす「多文化」のアメリカは可能なのだろうか?著者は歴史の声に耳を傾けながら、そう問いかける。
序章 「アメリカの黒人」
第1章 一八五二年・アメリカ
第2章 黒人のディレンマ―ディレイニーの『ブレイク・またはアメリカの小屋』
第3章 リベリアは自由の地か―アメリカ植民協会
第4章 奴隷の語るものがたり―スレイヴ・ナラティヴの伝統
終章 船はどこへ―「プランター号」のロバート・スモールズ
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