山田昌弘
( やまだ・まさひろ )1957年東京都生まれ。1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学・感情社会学。内閣府国民生活審議会委員、東京都児童福祉審議会委員などを歴任 。著書に『近代家族のゆくえ』『結婚の社会学』『家族のリストラクチュアリング』 『パラサイト・シングルの時代』『家族というリスク』『パラサイト社会のゆくえ』『希望格差社会』などがある。
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三〇歳を過ぎても親元に同居して、レジャー旅行にブランドものに、リッチな生活を謳歌する気ままな独身男女―パラサイト・シングル。今の日本には、こんな連中が一〇〇〇万人もいる!いったいなぜ、こうした人種があらわれ増殖したのか?そして、自立と苦労を厭い現状維持を望む彼らがになう日本社会の未来像とは?パラサイト・シングルの生態を分析することで、未婚化・少子化現象、さらには経済不況まで、今の日本が抱える数々の問題を、すっきり理解することができる。精緻な社会調査をもとに、いつのまにか一大勢力となっているパラサイト・シングルの実態を探り、変わりゆく現代日本人の生活とその未来を鋭く洞察する。
序章 パラサイト・シングルの時代
第1章 リッチなパラサイト・シングル
第2章 パラサイト・シングルと結婚問題
第3章 未婚化不況―パラサイト・シングルの経済的影響
第4章 依存主義の台頭―パラサイト・シングルの社会的影響
第5章 低成長化とポスト青年期の出現―諸外国と比較した日本の若者
第6章 パラサイト・シングルの形成―日本のポスト青年期
第7章 パラサイト・シングル社会の未来―依存主義からの決別を
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