ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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幼児の声といえば、高い軽やかな声の代表である。だが近年彼らの世界に低音化現象が起きている。それを示す例はあの「だんご3兄弟」の大旋風。軽快なタンゴのリズムで乗りやすいうえに、戦前派の童謡にくらべ音域が低く歌いやすい。子どもの声が低くなることは音楽家としてはなはだ由々しい現象であり、音楽教育現場の対応が必要である。「絶対音感」信仰やカラオケブームの功罪など、昨今のわが国の音楽事情に一言物申すホットな話題に加え、文明開化とともにやってきたドレミファ音楽と服部家の悲喜こもごものエピソード。エッセイストとして定評のある著者による書き下ろし“私の音楽手帖”。
前口上 音楽の教科書なんていらない
第1楽章 現代ニッポン音楽に異議あり(子どもの声が低くなる
絶対音感は絶対か
カラオケ世界制覇? ほか)
第2楽章 日本ドレミファ一代記(ドレミファとともにやってきた文明開化
荒城の月と赤とんぼ―滝廉太郎vs山田耕筰
服部家洋楽事始め ほか)
第3楽章 当世ドレミファ教育事情(レッスン・ブーム今昔
スズキ・メソッドはなぜアメリカで人気があるのか
ハーレム音楽学校 ほか)
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