ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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人は誰でも、自分を価値ある人間だと信じたい。人からも認められたい。しかし自己評価と他者評価は、しばしばズレる。そのとき自尊心は踏みにじられ、アイデンティティは深く傷つく。「自己愛」は、われわれに共通する心の性向である。他人から正当に評価されないことに対する恐怖と嫌悪、そこに生まれる葛藤こそが、現代人の人間関係を特徴づけるもっとも重要なテーマなのではないか。本書では、「満たされない自己愛」をキーワードに、自己にとらわれがちな現代人が直面する対人葛藤の深層に迫る。
第1章 自己愛と自尊心(現代社会と自己愛
自己愛への関心 ほか)
第2章 自己愛の諸相(自己愛をはかる:NPI
自己愛と年代 ほか)
第3章 自己愛者の人間関係(一次的ナルシシズムと自己全能感
基本的信頼感 ほか)
第4章 対人葛藤と自己愛(対人葛藤と人間関係
葛藤の潜在化 ほか)
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