ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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地球温暖化や酸性雨、大気汚染などは、さまざまな要因が絡み合って生じるため、どれだけの被害を引き起こすのか、予測が難しい。しかも、いったん問題が生じると、人間の生活基盤を破壊する恐れすらある。こうした問題に対し、これまでの経済学はほとんど無力であった。生産と消費において、ごみが出ることを想定していなかったからだ。本書は、主流派経済学のこうした限界を明らかにし、市場経済の活動を妨げることなく環境問題を解決するための、実効性のある処方箋を提示してゆく。経済と環境を両立させるための基礎理論から政策論までを展開した、エコロジカルな経済学の入門書だ。
第1章 カウボーイ経済から宇宙飛行士経済へ
第2章 ごみがでない生産と消費の理論
第3章 ごみがでない世界での環境問題
第4章 現実の経済の情景
第5章 ごみ?ェでる生産と消費の理論
第6章 ごみができる世界での環境問題
第7章 新しい理論から導き出される政策の方向
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