ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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現代人の生活は、新しい感染症の流行や自然災害、テロ、地域紛争などによって、危険で不確かなものになっている。専門家にとってはもちろん、普通の人にとってはなおさらのこと、そうしたリスクのほとんどは、事前に対応するのが難しい。過去の経験や科学の知識に照らしても、実際の被害の大きさやその広がりの予測は、きわめて難しいからである。残された道は、被害の発生後に適切に対応することである。先進国の中で最も低いとされる日本人のリスク対応能力の特徴を検証し、「巷の危機管理」を提言する。
第1章 変化する危機意識
第2章 危機対応が下手な日本人
第3章 安全と安心の力学
第4章 多様化するリスクをどのように知るか
第5章 リスクを知ったときにどう行動するか
第6章 プロテウス的リスク管理
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