全く同じ,とは言わないまでもこうも特徴が当てはまる事に正直驚いた。それは私の息子Dである。特徴は当てはまるが確かに「くらし」は「ふつう」だと感じている。私も同じ「おくれ」を生きている存在であることをなぜ今まで気づかなかったのか。15歳になろうとする彼を私は「社会の尺度」にあてはめようとしている。とても苦しくいつも泣いてしまう。母親としての正直な気持ち,「ふつう」を生きて良いのだろうか?同じ地平に立って生きていくこと,ってどんなことだろう。
loading...
内容紹介
自閉症児の特徴は、「変化への抵抗」「同一性の保持」という点にみられる。数、暦、地図の発見は人類が作り出した三大叡智であるが、「順序」や「配列」が損なわれるとき、人は誰でもある程度のパニック状態になる。自閉症児の「おそれ」の根には、こうしたメカニズムが働いていることがみて取れる。彼らとわれわれは決して断絶しているのではなく、むしろ同じ地平に立っている。これまでの自閉症=特殊論に異議を唱え、この生のあり方が誰にも共感でき、理解できるものであることを主張する。
目次
第1章 自閉症のはじまり
第2章 自閉症以前の問題
第3章 これまでの「自閉症論」批判
第4章 「放浪」とは何か
第5章 自閉症裁判
終章 「おくれ」とは何か
この本への感想
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
- [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
- (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
- ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
- ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。
「ちくま新書」でいま人気の本
いま話題の本
単行本
増補版 大人のための国語ゼミ
野矢茂樹
著
ちくま文庫
新版 思考の整理学
外山滋比古
著
ちくま文庫
つげ義春コレクション ねじ式/夜が掴む
つげ義春
著
単行本
spring
恩田陸
著
ちくま新書
「性格が悪い」とはどういうことか
─ダークサイドの心理学
小塩真司
著
ちくま学芸文庫
死を与える
ジャック・デリダ
著
廣瀬浩司
訳
ちくまプリマー新書
東大ファッション論集中講義
平芳裕子
著
ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
ちくま文庫
クマにあったらどうするか
─アイヌ民族最後の狩人 姉崎等
姉崎等
著
片山龍峯
聞き書き
ちくま学芸文庫
悪文の構造
─機能的な文章とは
千早耿一郎
著