ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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「みなさまのNHK」の信用は地?ノ墜ちた。相次ぐ不祥事や政治との近しい関係が糾され、受信料不払いの激増はいまだ止まない。「民営化」「不払いへの罰則化」から「市民の放送局に再生せよ」といった主張まで、延々と議論がくり広げられている。だが、そこには「放送の公共性とは何か」という問いを徹底して考え抜く視座が欠けているのではないか。本書は、戦前から現代のウェブ社会にいたるメディア史を複眼的にとらえなおすことで、公共放送の新たな可能性をつむぎ出す試みである。
第1章 「健やか」な日本のラジオ体操―共同性と公共性
第2章 電波監理委員会とウソの効用―組織と公共性
第3章 三木鶏郎と風刺のワナ―アイロニーと公共性
第4章 デジタル放送は何を変えるか―技術の公共性
第5章 何のための受信料制度か―民営化と公共性
第6章 「非国民」のための公共放送論―支配されず、支配しない公共性へ
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