大変面白かったです。
全編興味深い話ばかりですし、語り下ろしなので読みやすい。
ただし、表題が少し気になります。
私は日本語では、標準語と言う概念は無くなったと考えているからです。
全編興味深い話ばかりですし、語り下ろしなので読みやすい。
ただし、表題が少し気になります。
私は日本語では、標準語と言う概念は無くなったと考えているからです。
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「方言は矯正すべき」という時代から、方言を記録する時代を経て、様々な方言を楽しむ時代へ。本書は、こうした方言意識の変遷を糸口に、方言と外国語との関係、また標準語の方言的背景をつきとめてゆく。京都から広まったことば、江戸・東京から広まったことば。一つ一つ丁寧に見ていくと、現代日本語は千年で千キロ、日本列島を移動してきた長い旅の歴史を背負っていることが明らかになる。実地調査と分析と発見を繰り返しながら、「動くものとしてのことば」を社会・歴史・地理の座標軸に位置づけなおす、壮大でスリリングな日本語論。
第1章 プラスになった方言イメージ(言語の下位区分としての方言
方言のステレオタイプ
日本の方言区画地図を重ねると ほか)
第2章 方言に入った外来語(言語間方言学という視点
アイヌ語と東北方言の相互接触
中国語から入った近世方言 ほか)
第3章 標準語普及の3段階を復元する(東京と京都からの鉄道距離別標準語使用率
鉄道距離という発想
中学生の標準語使用率に働かない鉄道距離 ほか)
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