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ちくま新書

大学の教育力 

——何を教え、学ぶか

定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06384-7

Cコード

0237

整理番号

679

2007/09/05

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

社会が変われば大学も変わる。大学全入時代をむかえ、いま大学の理念や組織のあり方が大きく揺らいでいる。今後も大学が未来の社会を考える場であり続けるためには、何が必要なのか。そして、学生は大学でいったい何を学ぶべきなのか。高等教育が直面する課題を、歴史的かつグローバルな文脈のなかでとらえなおし、大学が確実な「教育力」をもつための方途を考える。大学関係者、受験関係者、必読の一冊。

目次

序章 「教育力」の構造
第1章 大学教育の歴史的潮流
第2章 大学教育のアメリカ・モデル
第3章 日本的特質
第4章 大学教育の転換点
第5章 職業能力・コンピテンス・教養
第6章 教育力を作るもの
第7章 教育力の基盤

著作者プロフィール

金子元久

( かねこ・もとひさ )

1950年生まれ。シカゴ大学修了(Ph.D.)。教育学者(高等教育、開発教育)。現在、東京大学教育学部長、中央教育審議会委員。高等教育研究の第一人者として、その業績は日本のみならず国際的にも高い評価を得ている。著書に『教育・経済・社会』『教育の政治経済学』(放送大学教材)、『近未来の大学像』(玉川大学出版部、編著)などがある。

この本への感想

とても理解しやすい内容であった。問題は大学内教育の外にある。11月5日の夜6時15分からの毎日テレビVOICEは京都の名門大学の通学マナーがなっていないことを取り上げた。学生が2列並行でバイクに乗る、高架橋を渡らずに道路を勝手に横断する、民間の駐車場を横切っていく、などである。大学当局もお手上げの様子であった。さらに平然と授業に遅刻したり、携帯電話を授業中に使用するなど、大学はこれに対してなにができるのか、を問いたい。

globalist

さん
update: 2007/11/07
書名は名詞に「力」さえつければよいという昨今の風潮に乗った感はしないではないが,内容は高等教育にかかわる者にとって有意義なものである。大学の抱えている問題とその原因,そして現在進行中の大学改革の背景と方向性が簡潔にまとめられている。関係者の共通認識として把握しておくべき内容である。著者も記していることではあるが,文献データがもう少し紹介されていれば,より読者の参考になったと思う。

近藤桂司

さん
update: 2007/11/04

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