石川忠司
( いしかわ・ただし )1963年東京生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒。1989年に「修行者の言語??中原??邇侍_」で群像新人文学賞優秀賞受賞。文芸評論家。だが、ソウルのあるのものなら何でも論じる。傑物を貶めず、クズどもを蔑まない、そんな批評を目指しているいい男。著書に『極太!! 思想家列伝』(ちくま文庫)、『孔子の哲学』(河出書房新社)、『現代小説のレッスン』(講談社現代新書)、『文学再生計画』(神山修一との共著、河出書房新社)がある。あと、心にはつねに大久保と西郷がいる。
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「倫理学」は「何が正しいのか」を問うてきた。しかし、真の問題は、「正しい」と信じたことを行動に移せない、われわれ現代人のダメっぷりの方にある。本書では、精神分析から幕末の志士、現代思想から禅に至る倫理的豪傑たちの言葉と行動を通して、もう一度あの「覇気」と「道徳」を引き受けなおす。倫理は学ぶものではない。実現するものだ。「俺の注釈」付き。
1 われら衆生
2 収奪される生命
3 近代の世知辛さについて
4 神話的暴力トラップ
5 決断の可能性について
6 完全なる人間
7 欲望の終わりに向けて
8 われら幕末の人間
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