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ちくま新書

完璧志向が子どもをつぶす

定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06445-5

Cコード

0237

整理番号

738

2008/08/05

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

昔にくらべればはるかに豊かな日本で、なぜ今、親も子も苦しい状況におかれているのか?日本社会の急激な変化の中で、小さな子どもにふれた経験がないまま親になる人がふえ、育児というマニュアルのない世界に戸惑う母親が急増している。本書は、著者の長年の精神科臨床(小児・思春期外来)での経験と大規模な子育て実態調査のデータに基づきながら、現代日本の子育てをめぐる状況の全体像を明らかにする。それらをふまえて、親たちの完璧志向、○×思考の弊害を指摘し、「子育ては70点がよい」というバランス育児を提唱する。

目次

序章 「小さい頃はいい子」がなぜ?
第1章 「赤ちゃんはなぜマニュアルつきで生まれてこないの?」―乳幼児を知らない母親たちの急増
第2章 二代目専業主婦が母になるとき―「自己実現」と「親役割」の間で
第3章 心の発達には道筋がある
第4章 父親にとって子育てとは
第5章 完璧な親なんていない

著作者プロフィール

原田正文

( はらだ・まさふみ )

1945年生まれ。精神科医。理学博士。京都大学大学院理学研究科博士課程修了後、大阪大学医学部卒業。大阪府立病院小児科、大阪府内の保健所長などを経て、現在、大阪人間科学大学大学院教授。大阪府こころの健康総合センターで小児・思春期外来も担当している。NPO法人「こころの子育てインターねっと関西」代表、「Nobody’s Perfect Japan」代表。著書に『不登校をプラス思考でのりこえる』『みんな「未熟な親」なんだ』(以上、農文協)、『子育て支援とNPO』(朱鷺書房)、『子育ての変貌と次世代育成支援』(名古屋大学出版会)などがある。

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