伊達宗行
( だて・むねゆき )1929年仙台生まれ。52年東北大学理学部卒業。55年東北大学理学研究科物理専攻中退。理学博士。専門は物性物理学。大阪大学理学部長、日本原子力研究所先端基礎研究センター長、日本物理学会会長、日本学術会議会員、同第四部長などを歴任。大阪大学名誉教授。現在、研究助成財団新世代研究所理事長。著書に『新しい物性物理』『極限の科学』(以上、講談社ブルーバックス)、『「数」の日本史』(日経ビジネス人文庫)がある。
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歴史を動かしてきたのは、政治や経済だけではない。数学的知識、暦の作り方、冶金技術など広い意味での「理科力」こそ、人間を人間として進歩させてきたものなのだ。縄文時代の天文学、世界最高水準の技術で作られた奈良の大仏、古代日本人の数学的センスがかいまみえる万葉集。ギリシア以来の「アルス」のあり方…。人類の「これまで」と「これから」を理科の視点から眺望する。
第1章 縄文の空の下で―天、地、数
第2章 古代文化の形成と科学―鉄、数詞、記数
第3章 現代数詞の成立―日本語創成の中で
第4章 金銀銅の社会史―取り尽くされた鉱物資源
第5章 数遊びの東西―数比、魔方陣に見る理性と感性
第6章 アルスの世界―科学と芸術の原点
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