石川巧
( いしかわ・たくみ )1965年秋田県生まれ。立教大学大学院博士後期課程満期退学。山口大学人文学部助教授、九州大学大学院比較社会文化研究院助教授を経て、現在、立教大学文学部教授。専攻は日本近代文学。著書に『「国語」入試の近現代史』(講談社選書メチエ)、『川端康成作品論集成第2巻「浅草紅団」「水晶幻想」』(共編、おうふう)、『九州という思想』(共著、花書院)、『高度成長期クロニクル』(共編著、玉川大学出版部)、『展望現代の詩歌V』(共著、明治書院)など。
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本書は日本近代における文章評価の枠組みとその系譜をたどることによって、文章を“優/劣”で評価するとはどういうことなのか、その評価はどのようなカラクリによって真実らしさを獲得しているのかという観点から、私たちが内面化している文章評価の基準を問い直すことを目的とする。
第1章 教養か、実用か?―明治期における「文章格差」のはじまり
第2章 ありのままの「自分」を語れ!―書くことの“真実”
第3章 戦争と作文―文章の国家統制と“生活主義”の台頭
第4章 小論文、登場!―戦後の適性検査から高度経済成長期の小論文へ
第5章 小論文幻想―「文章評価」はどこに行くのか
第6章 ねばり強く考えるための小論文教室―採点者の視点に学ぶ
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