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ちくま新書

日本人のためのアフリカ入門

メディアが作る 「思い込み」を超えて

負のイメージで語られることの多いアフリカ。しかし、それらはどこまで本当か? メディアの在り方を問い直しつつ「新しいアフリカ」を紹介する異色の入門書。

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06601-5

Cコード

0295

整理番号

900

2011/04/05

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

「貧しくてかわいそう」「部族対立が深刻」「発展が遅れている」…。アフリカに対する負のイメージは尽きない。しかし、それらはどの程度まで本当なのか?何が「事実」で、何が「誇張」なのか?アフリカの「悲惨さ」を強調するための人気テレビ番組の「やらせ」。事態を単純化し、誤解と偏見を煽る新聞報道…。アフリカ報道の最前線にいた記者が、日本人のアフリカ観を歪めてきたメディアの在り方を問い直しながら「新しいアフリカ」の姿を紹介する異色のアフリカ入門書。

目次

第1章 アフリカへの「まなざし」(現代日本人の「アフリカ観」
バラエティ番組の中のアフリカ
食い違う番組と現地
悪意なき「保護者」として)
第2章 アフリカを伝える(アフリカ報道への「不満」
小国の内政がニュースになる時
「部族対立」という罠)
第3章 「新しいアフリカ」と日本(「飢餓と貧困」の大陸?
「新しいアフリカ」の出現
国連安保理改革をめぐる思惑
転機の対アフリカ外交)
終章 「鏡」としてのアフリカ(アフリカから学ぶことはあるか?
「いじめ自殺」とアフリカ
アフリカの「毒」)

著作者プロフィール

白戸圭一

( しらと・けいいち )

1970年生まれ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社でヨハネスブルク特派員、ワシントン特派員などを歴任。2014年に三井物産戦略研究所に移り、欧露中東アフリカ室長などを経て、2018年から立命館大学国際関係学部教授。『ルポ 資源大陸アフリカ 暴力が結ぶ貧困と繁栄』(東洋経済新報社と朝日文庫)で2010年の日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞受賞。著書に『日本人のためのアフリカ入門』『アフリカを見る アフリカから見る』(以上、ちくま新書)、『はじめてのニュース・リテラシー』(ちくまプリマー新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授を兼任。

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