田村秀
( たむら・しげる )1962年生まれ。北海道出身。東京大学工学部卒。博士(学術)。自治省、香川県企画調整課長、三重県財政課長、東京大学教養学部客員助教授、新潟大学法学部教授・学部長を経て、現在は長野県立大学グローバルマネジメント学部教授。専門は行政学、地方自治、公共政策。著書には『暴走する地方自治』『地方都市の持続可能性』(どちらも、ちくま新書)、近著に『公立大学の過去・現在そして未来』(玉川大学出版部、2021年)など多数。
loading...
「地方から国を変えよう!」のかけ声のもと怪気炎を上げる知事や市長、地域政党。彼らは行政の無駄を廃した地元の発展、自立した地域同士の連携によって国と対峙することを目指している…ように見える。だがその主張は矛盾だらけ。幻想の地域主権と言わざるをえない。この熱狂の行き着く先には何が待っているか。“改革派”首長が掲げた政策と彼らの政治行動、さらに結果を分析しながら、あらためて地方自治の根幹を問いなおす。
序章 暴走する首長たち
第1章 大阪都、中京都、新潟州―相次ぐ大都市再編構想
第2章 「改革派」たちが遺したもの
第3章 地域主権の落とし穴
第4章 欧米は本当に分権国家なのか
第5章 混迷する国政のあだ花か
終章 地方自治はどこへ行く
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。