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ちくま新書

平和のための戦争論

——集団的自衛権は何をもたらすのか?

私たちは戦争を選ぶのか? 平和を守る方法を現実的に考える

「戦争をするか、否か」を決めるのは、私たちの責任になる。集団的自衛権の容認によって、日本と世界はどう変わるのか? 現実的な視点から徹底的に考えぬく。

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06814-9

Cコード

0231

整理番号

1111

2015/02/04

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

「戦争をするか、否か」を決めるのは、私たちの責任になる。日本は、戦後70年を経て、集団的自衛権の行使を容認し、軍事力を使う基準を緩和した。この決断は、私たちに「敵を選ぶ」ことを強いる。救うに値する味方とは誰なのか?価値を守るために敵を殺せるのか?こうした問いへの判断を誤れば、自国の平和を損ね、世界に災禍をもたらすことになる…。本書は、「戦争を防ぐ」という固い信念のもとに、「なぜ戦争が起きるのか」を徹底して現実的に分析する。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないための、全国民必読の一冊。

目次

序章 日本人は戦争を選ぶのか?
第1章 世界に訪れる変化のうねり
第2章 日本の安全保障をめぐる環境―なぜ集団的自衛権が必要だと考えられているのか?
第3章 戦争はなぜ起こるのか?どうやって防ぐか?
第4章 抑止力とは何か?
第5章 グレーゾーン事態の危険
第6章 強い軍備の落とし穴―安全保障のジレンマ
第7章 リベラル抑止―戦争が割に合わない世界
第8章 日本の選択

著作者プロフィール

植木千可子

( うえき・ちかこ )

早稲田大学教授。マサチューセッツ工科大学(MIT)国際研究センター・安全保障プログラム客員研究員。国際安全保障学会理事。専門は国際関係と安全保障。麻生内閣で首相の諮問機関「安全保障と防衛力に関する懇談会」委員を務める。朝日新聞記者、北京大学国際関係研究所客員研究員、防衛省防衛研究所主任研究官などを経て現職。上智大学外国語学部卒、同大学院修士、マサチューセッツ工科大学博士 Ph.D.(政治学)。現実的な視点に立脚するリベラルな安全保障の専門家として注目されている。

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