中澤誠
( なかざわ・まこと )1975年、香川県生まれ。名古屋大学卒業。1999年に中日新聞入社。東京新聞(中日新聞東京本社)社会部、横浜支局などを経て、中日新聞社会部に所属。共書に『検証ワタミ過労自殺』(岩波書店)がある。
loading...
「世界で一番、企業が活動しやすい国にする」。このスローガンをかかげ、安倍晋三首相は労働基準法の改正案を国会に提出した。社員がいくら働こうが、会社は残業代を支払わなくてもいい「残業代ゼロ制度」法案だ。近年、規制緩和が進んだ結果、非正規雇用が拡大し、過労死やメンタル不調、パワハラなど職場環境が劣化し、長時間労働や違法な働かせ方が横行している。にもかかわらず、さらなる規制緩和は本当に必要なのか?長期間にわたる緻密な取材をもとに、「働きすぎの日本人」の実相を検証し、規制緩和の暗部をリポートする。
第1章 「残業代ゼロ制度」の舞台裏(「残業代ゼロ制度」創設へ
成果に応じて賃金を払う制度? ほか)
第2章 労働規制緩和を疑う(誰が望んでいるのか
一筋縄ではない人事評価 ほか)
第3章 はびこる長時間労働(残業は例外、だが…
残業の上限、大手の七割が「過労死ライン」 ほか)
第4章 すさんだ職場(トヨタのエンジニアの過労死
「韓国と年間一千時間違う」 ほか)
第5章 誰も守ってくれない(ワタミ新入社員の過労自殺
過労の裏に違法は残業手続き ほか)
第6章 長時間労働からの脱却(過労死防止法が成立
命より大事な仕事って ほか)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。