サトウタツヤ
( さとうたつや )1962年生まれ。立命館大学総合心理学部教授/学部長(24年度まで)。専門は文化心理学、心理学史。主な著書に『臨床心理学史』(東京大学出版会)、『心理学の名著30』(ちくま新書)、『日本における心理学の受容と展開』(北大路書房)、『文化心理学』ちとせプレス、編著に『TEMではじめる質的研究』誠信書房、共著に『法と心理学への招待』有斐閣、『質的研究法マッピング』(新曜社)など多数。
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人間の心への興味はつきることはない。それらに答える心理学はジャンルも多岐にわたるため、何を読んで学べばよいか、迷う人も多い。そこで本書では、「生物としてのヒト」「個人的な人生を展望する存在としてのひと」「社会的な存在としての人」という三つの側面に着目して、それぞれの名著を一気に紹介する。加えて、それぞれの研究者の関わりが描かれているため、心理学の展開も理解できる。古典から最新の理論までを網羅する入門書!
第1章 認知・行動領域―「ヒト」としての心理学(ジェームズ『心理学について』―近代心理学の土台となる思想
ルリヤ『偉大な記憶力の物語』―記憶力が良ければ幸せか ほか)
第2章 発達領域―「ひと」としての心理学(ビネ、シモン『知能の発達と評価』―教育のための適切な検査
フロイト『精神分析入門』―心理学と精神分析のつながり ほか)
第3章 社会領域―「人」としての心理学(フロム『自由からの逃走』―人間の本質とは何か
フランクル『夜と霧』―人生の意味を問いなおす ほか)
第4章 心理学の展開(ロフタス『目撃者の証言』―記憶はどこまで信用できるか
ヴァルシナー『新しい文化心理学の構築』―普遍と個別を架橋する概念としての文化 ほか)
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