角岡伸彦
( かどおか・のぶひこ )角岡 伸彦(かどおか・のぶひこ):1963年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部を卒業。神戸新聞記者などを経てフリーに。著書に『ふしぎな部落問題』(ちくま新書)『ホルモン奉行』(新潮文庫)、『はじめての部落問題』(文春新書)、『被差別部落の青春』(講談社文庫)、『ピストルと荊冠――〈被差別〉と〈暴力〉で大阪を背負った男・小西邦彦』(講談社+α文庫)などがある。『カニは横に歩く――自立障害者たちの半世紀』(講談社)で第33回講談社ノンフィクション賞受賞。
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二〇〇二年に同和対策事業が終了した。しかし、それは部落差別がなくなったことを意味するわけではない。インターネット上には、どこが部落か、などといった情報が氾濫している。一方、差別を解消しようとする部落解放運動も時を経て、変化を余儀なくされている。「歴史」から学び、「メディア」によって現在を知り、「地域」から未来の方向性を模索する、これまでにない部落問題の決定版。
第1章 被差別部落一五〇年史(差別がなければ存在しなかった
身分制度は廃止されたが… ほか)
第2章 メディアと出自―『週刊朝日』問題から見えてきたもの(悪意に満ちたタイトルと内容
過剰なまでの家系重視 ほか)
第3章 映画「にくのひと」は、なぜ上映されなかったのか(大学生が屠場を撮影
上映に「待った」がかかる ほか)
第4章 被差別部落の未来(不安と葛藤―部落解放運動の勃興期
継承と挑戦―部落解放運動の転換期)
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