細谷雄一
( ほそや・ゆういち )1971年、千葉県生まれ。慶應義塾大学法学部教授。立教大学法学部卒業。英国バーミンガム大学大学院国際関係学修士号取得。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。博士(法学)。北海道大学専任講師などを経て、現職
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現代の世界で、平和はいかにして実現可能か。日本の安全は、どうすれば確保できるのか―。安保関連法をめぐる激しい論戦にもかかわらず、こうした肝要な問いが掘り下げられることはなかった。これらの難問を適切に考えるには、どのような場合に戦争が起こるかを示す歴史の知見と、二一世紀の安全保障環境をめぐるリアルな認識とが、ともに不可欠である。国際政治・外交史の標準的見地から、あるべき安全保障の姿と、そのために日本がとるべき道筋を大胆かつ冷静に説く、論争の書。
1 平和はいかにして可能か(平和への無関心
新しい世界のなかで)
2 歴史から安全保障を学ぶ(より不安定でより危険な世界
平和を守るために必要な軍事力)
3 われわれはどのような世界を生きているのか―現代の安全保障環境(「太平洋の世紀」の日本の役割
「マハンの海」と「グロティウスの海」
日露関係のレアルポリティーク
東アジア安全保障環境と日本の衰退
「陸の孤島」と「海の孤島」
対話と交渉のみで北朝鮮のミサイル発射を止めることは可能か
カオスを超えて―世界秩序の変化と日本外交)
4 日本の平和主義はどうあるべきか―安保法制を考える(集団的自衛権をめぐる戦後政治
「平和国家」日本の安全保障論
安保関連法と新しい防衛政策
安保法制を理性的に議論するために)
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