ちくま新書
リサーチ・クエスチョンとは何か?
佐藤郁哉
著
loading...
日本語文法を理解するには、日本語の起源から問いなおさねばならない。日本語の発展史に即した文法理論が必要であり、西洋語の文法を日本語に当てはめた現在の学校文法に代えて、新たな文法体系を打ち立てねばならないのだ。現在を示す「あり」(r)、過去の「き」(k)、推量の「む」(m)、形容の「あし」(s)の組み合わせで成り立つ時の助動辞をはじめ、日本語の隠れた構造を明らかにし、豊富な古文の実例をもとに、日本語文法の本質に迫る。古文の読みが愉しくなる、全く新しい理論体系。
序章 krsm‐四辺形とkrsm‐立体
第1章 アリの助動辞‐圏
第2章 過去、伝来、完了、存続、継続
第3章 伝聞、形容、様態、願望、否定
第4章 推量、意志、仮定
第5章 自然勢、可能態、受身、敬意、使役
第6章 助辞の機能の広がり
第7章 品詞と構文
第8章 敬語、人称体系、自然称
終章 論理上の文法と深層の文法
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。