ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
loading...
日中関係に付きまとうもどかしさ。それは、「経済関係が良好でも、どこかで「政治」が邪魔をする」一方、「政治的な関係が悪化しても、「経済」のつながりはなくならない」ところにある。この構図は最近になってはじまったわけではなく、近代以降の両国の交渉において何度となく繰り返されてきたのである。日本(人)は中国(人)をどのように理解し、付き合ってきたのか。経済関係を軸に政治・社会状況の考察を織り交ぜながら、一筋縄ではいかない両国関係の本質を解き明かす。
第1章 戦前の労使対立とナショナリズム
第2章 統一に向かう中国を日本はどう理解したか
第3章 日中開戦と総力戦の果てに
第4章 毛沢東時代の揺れ動く日中関係
第5章 日中蜜月の時代とその陰り
第6章 中国経済の「不確実性」をめぐって
終章 過去から何を学び、どう未来につなげるか
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。