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ちくま新書

現代思想講義

——人間の終焉と近未来社会のゆくえ

自由な個人から大衆社会へ。その転換を6つの領域――人間・国家・意識・政治・道徳・思考――で考察。AI化やポピュリズムで揺れ動く人類文明の行く末を探る。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07149-1

Cコード

0210

整理番号

1334

2018/06/05

判型

新書判

ページ数

576

解説

内容紹介

「自由で平等な個人」という近代にあった理想。だが、明らかにそれは誤りである。ポピュリズムが跋扈するポスト・トゥルースの現代は、「群れ」社会への転換をすでに遂げている。その転換も昨今急激に生じたのではない。現代思想で論じられてきたその社会の変容を、順に「人間」「国家」「意識」「政治」「道徳」「思考」の六つの主題について解き明かしていく。AIで人間が不要になる、といった皮相な議論よりもはるかに深い次元で人間の終焉を考察し、混迷する人類文明の行く末と、これからの生き方について講義する。

目次

プロローグ 近未来に待ち受ける生活とは?
第1章 人間―家族は消滅しつつある
第2章 国家―社会は国家ではない
第3章 意識―自我は存在しない
第4章 政治―ヒトはオオカミの群れの夢を見る
第5章 道徳―群れの分子には身体のマナーがある
第6章 思考―統計と確率のあいだで決断せよ
エピローグ 近代の発想を頭からすべて洗い流そう!

著作者プロフィール

船木亨

( ふなき・とおる )

船木 亨(ふなき・とおる):1952年東京都生まれ。東京大博士(文学)。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)博士課程修了。専修大学名誉教授。専攻はフランス現代哲学。著書に『現代思想講義』『現代思想史入門』『死の病いと生の哲学』『メルロ=ポンティ入門』(以上、ちくま新書)、『進化論の5つの謎』(ちくまプリマー新書)、『ドゥルーズ』(清水書院)、『〈見ること〉の哲学』『差異とは何か』(世界思想社)、『いかにして思考するべきか?』『いかにして個となるべきか?』(以上、勁草書房)など。

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