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ちくま学芸文庫

都市空間のなかの文学

鴎外や漱石などの文学作品と上海・東京などの都市空間――この二つのテクストの相関を鮮やかに捉えた近代文学研究の金字塔。 【解説: 小森陽一 】

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08014-1

Cコード

0195

整理番号

-1-1

1992/08/06

判型

文庫判

ページ数

672

解説

内容紹介

春水『春色梅児誉美』、鴎外『舞姫』、二葉亭『浮草』、一葉『たけくらべ』、荷風『狐』、漱石『彼岸過迄』『門』、横光『上海』、川端『浅草紅団』など近世から現代に至る文学作品と、ベルリン、上海、江戸東京といった都市空間―。このふたつの相関を、幅広い視野と博識のもと、鋭く、エレガントにそして生き生きとして解読してみせた、著者の代表作。芸術選奨文部大臣賞受賞。

目次

空間のテクスト テクストの空間
開化のパノラマ 「東京新繁昌記」
清親の光と闇
廃園の精霊 「狐」
塔の思想 「佳人之奇遇」
獄舎のユートピア 「最暗黒の東京」
BERLIN 1888 「舞姫」
二階の下宿 「浮草」
子どもたちの時間 「たけくらべ」
町の声
仮象の街 「彼岸過迄」
山の手の奥 「門」
SHANGHAI 1925 「上海」
劇場としての浅草 「浅草紅団」
焦土の聖性
紙のうえの都市 「エーゲ海に捧ぐ」
空間の文学へ 「杳子」〔ほか?l

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