ポール・ウィリス
( うぃりす,ぽーる )ポール・ウィリス(Paul Willis):イギリス・バーミンガム大学現代文化研究センター研究員、ウォルバーハンプトン・ポリテクニック客員教授を歴任。2010年よりプリンストン大学教授。本書のほかに『プロフェイン・カルチャー』『ユース・レヴュー』などの著作がある。
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イギリス中等学校 就職組 の闊達でしたたかな反抗ぶりに根底的な批判を読みとり、教育の社会秩序再生産機能を徹底分析する。 【解説: 乾彰夫 】
1,595
円978-4-480-08296-1
0137
-7-1
1996/09/10
文庫判
480
頁イギリスの中等学校を卒業し、すぐに就職する労働階級の生徒のなかで、「荒れている」「落ちこぼれ」の少年たち=『野郎ども』。彼らのいだく学校・職業観はいかなるものか?学校はどのような進路指導をしているのか?彼らの形づくる反学校の文化―自律性と創造性の点で、たてまえの文化とはっきり一線を画している独自の文化―を生活誌的な記述によって詳細にたどり、現実を鋭く見抜く洞察力をもちながらも、労働階級の文化が既存の社会体制を再生産してしまう逆説的な仕組みに光をあてる。学校教育と労働が複雑に絡み合う結び目を解きほぐす、先駆的な文化批評の試み。
序章 「落ちこぼれ」の文化
第1章 対抗文化の諸相
第2章 対抗文化の重層構造
第3章 教室から工場へ
第4章 洞察の光
第5章 制約の影
第6章 イデオロギーの役割
第7章 文化と再生産の理論のために
第8章 月曜の朝の憂鬱と希望
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