高木貞治
( たかぎ・ていじ )1875~1960年。岐阜県生まれ。東京帝国大学理科大学で数学専攻。卒業後3年間ドイツ留学。ゲッチンゲン大学ではヒルベルトに師事。代数的整数論での類体論の構築により世界的に著名。著書として『代数的整数論』『初等整数論講義』『代数学講義』などがあり、また『解析概論』は解析学教科書としていまなお読み継がれている。『新式算術講義』『数の概念』などではくりかえし数の概念の基礎を論述した。また『近世数学史談』により数学を志した学徒も多いという。正田建次郎、彌永昌吉、中山正など錚々たる数学者を育てた。