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ちくま学芸文庫

規則と意味のパラドックス

言葉が意味をもつにはどういう条件が必要か? この難題に現代哲学の第一人者が挑み、切れ味抜群の議論で哲学的に思考することの楽しみへと誘う。

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09743-9

Cコード

0110

整理番号

-59-1

2016/09/07

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

言葉はそもそも意味をもちうるのか?言語を通したコミュニケーションを可能にする「規則」に、私たちは従うことができるのだろうか?クリプキはウィトゲンシュタインのなかに、こうした問いに否と答える驚くべき議論を見出した。それによれば、私たちが自明のものとして使用する「プラス」のような記号でさえ、「68+57=5」という奇妙な結果に導く可能性を否定することはできないのだ。言語に内在するこうしたパラドックスをいかに解決することができるのか。日本を代表する言語哲学者が切れ味抜群の議論で謎に挑む。哲学的思考への最強の入門

目次

第1章 グルー
第2章 クワス算
第3章 懐疑的解決
第4章 ウィトゲンシュタイン
第5章 規則のパラドックス
第6章 論理と規則

著作者プロフィール

飯田隆

( いいだ・たかし )

飯田 隆(いいだ・たかし) 1948年北海道生まれ。主に言語と論理にかかわる問題を扱ってきた哲学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。熊本大学、千葉大学、慶應義塾大学、日本大学文理学部で教え、現在は慶應義塾大学名誉教授。科学基礎論学会理事長と日本哲学会会長を務めた。著書に『言語哲学大全』(全4巻、勁草書房)、『ウィトゲンシュタイン――言語の限界』(講談社)、『新哲学対話』(筑摩書房)、『規則と意味のパラドックス』(ちくま学芸文庫)、『日本語と論理』(NHK出版新書)、『分析哲学 これからとこれまで』(勁草書房)、『虹と空の存在論』(ぷねうま舎)など、編著に『ウィトゲンシュタイン以後』(東京大学出版会)、『ウィトゲンシュタイン読本』(法政大学出版局)、『哲学の歴史11――論理・数学・言語』(中央公論新社)など多数。

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