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ちくま学芸文庫

ムッソリーニ

——一イタリア人の物語

統一国家となって以来、イタリア人が経験した激動の歴史。その象徴ともいうべき指導者の実像とは。既成のイメージを刷新する画期的ムッソリーニ伝。

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09807-8

Cコード

0122

整理番号

-28-1

2017/08/07

判型

文庫判

ページ数

448

解説

内容紹介

鍛冶屋の息子として生まれた男は、いかにして統一以来のイタリアを象徴する指導者となったか。パレート、ソレル、ニーチェの影響下での思想形成、資本主義と社会主義を一挙に否定する「第三の道」の追求、国民ファシスト党の結成と政権獲得、多彩な女性遍歴、第二次世界大戦の敗北、そしてパルチザンによる殺害―。その生涯は、新しい社会を創造するための天命の意識に貫かれていた。従来のイメージを刷新するのみならず、一個の叙事詩にも比せられる卓抜なムッソリーニ伝。

目次

序章 ムッソリーニというイタリア人
第1章 鍛冶屋の息子
第2章 放浪と反抗の時代
第3章 ローマへの道
第4章 全体国家の形成
第5章 女性遍歴
第6章 試練としての戦争
第7章 幻の共和国
終章 ムッソリーニの神話

著作者プロフィール

ロマノ・ヴルピッタ

( ヴるぴった,ろまの )

1939年、ローマ生まれ。ローマ大学法学部卒業。1964年、イタリア外務省に入る。駐韓イタリア大使館、駐日イタリア大使館にて書記官を務める。1972-75年、ナポリ東洋大学にて現代日本文学を担当する。75年、欧州共同体委員会駐日代表部次席代表。78年より京都産業大学で教鞭を執る(ヨーロッパ企業論、日欧比較文化論)。2009年、同大学名誉教授。著書に、『不敗の条件――保田與重郎と世界の思潮』(中公叢書)など。

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