リチャード・E.ルーベンスタイン
( りちゃーど・いー.るーべんすたいん )1938年生まれ。米国ジョージ・メイソン大学教授。国際紛争解決、公共問題が専門。著書に『殺す理由――なぜアメリカ人は戦争を選ぶのか』(小沢千重子訳、紀伊國屋書店)など。
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中世ヨーロッパ、一人の哲学者の著作が人々の思考様式と生活を根底から変えた――。「アリストテレス革命」の衝撃に迫る傑作精神史。 解説 山本芳久
1,980
円978-4-480-09884-9
0110
-8-1
2018/10/10
文庫判
592
頁12世紀の中世ヨーロッパ、一人の哲学者の著作が再発見され、社会に類例のない衝撃を与えた。そこに記された知識体系が、西ヨーロッパの人々の思考様式を根底から変えてしまったのである。「アリストテレス革命」というべきこの出来事は、変貌する世界に道徳的秩序と知的秩序―信仰と理性の調和―を与えるべく、トマス・アクィナスをはじめ、キリスト教思想家たちを激しい論争の渦へと巻き込んでいった。彼らの知的遺産は、現代にどのような意義を持つのであろうか。政治活動の発展と文化的覚醒が進んだ時代の思想を物語性豊かに描いた名著。
序章 中世のスター・ゲート―西ヨーロッパの覚醒
第1章 「知恵者たちの師」―アリストテレスの再発見
第2章 「レディ・フィロソフィー」の殺人―古代の知恵はいかにして失われ、ふたたび見出されたか
第3章 「彼の本には翼が生えている」―ピエール・アベラールと理性の復権
第4章 「そなたを打ち殺す者は祝福されるだろう」―アリストテレスと異端
第5章 「ほら、ほら、犬が吠えている」―アリストテレスとパリ大学の教師たち
第6章 「この人物が知解する」―パリ大学における大論争
第7章 「オッカムの剃刀」―信仰と理性の分離
第8章 「もはや神が天球を動かす必要はない」―アリストテレスと現代の世界
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