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ちくまプリマー新書

地域を豊かにする働き方

——被災地復興から見えてきたこと

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68887-3

Cコード

0236

整理番号

185

2012/08/06

判型

新書判

ページ数

176

解説

内容紹介

震災により、私たちは「地域」をベースに暮らしていることが痛感された。しかし地域社会は、20世紀型の経済発展モデルに疲弊しきっている。本書は、国内外8000工場を踏査した「現場学者」が被災地を訪ね歩き、地域、そして自分自身が豊かになる働き方を考えた渾身のレポートである。

目次

第1章 震災で鮮明化した「地域」の大切さ―成熟社会の私たちのあり方
第2章 岩手県大槌町/津波災害と地域産業―すべてを波にさらわれた町で(大槌町の被災と復旧の状況
すべてを波にさらわれた跡地で
被災を免れたモノづくり中小企業
小さな港町の地域産業のあり方)
第3章 福島県浪江町/原発災害と地域産業―避難する中小事業者の取り組み(浪江町の被災と避難状況
故郷を離れて
避難した人びとを支えるサービス業、小売業
全てを失い、避難地で再開する製造業
中小企業は地域の「力ある市民」)
第4章 茨城県日立地区/地震災害と地域産業―近くの異業種、遠くの同業種の交流(日立周辺の被災と復旧の状況
ひたち立志塾とネットワーク
驚異的なスピードで回復した製造業
「近くの異業種、遠くの同業種」)
第5章 地域産業と私たちのこれから

著作者プロフィール

関満博

( せき・みつひろ )

1948年生まれ。一橋大学名誉教授、明星大学教授。専門は産業論、中小企業論、地域経済論。現場主義を標榜し、100冊を超える著書を持つ。 「日本の製造業が危ない……体系だった後継者育成をしなければならない」と、2000年より全国の工業集積地などで私塾を展開。現在では20近くの都市・地域で塾が動いている。気仙沼市、浪江町などの震災復興委員も務める。『空洞化を超えて』(日本経済新聞社、サントリー学芸賞)、『現場主義の知的生産法』(ちくま新書)、『地域産業の「現場」を行く』1~5(新評論)など著書多数。

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