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単行本

李香蘭の恋人 

——キネマと戦争

定価

2,420

(10%税込)
ISBN

978-4-480-87355-2

Cコード

0095

整理番号

2007/09/25

判型

四六判

ページ数

280

解説

内容紹介

魔都上海でテロに倒れた映画監督と満映が生んだ伝説の女優、民族と国家のはざまに生きたふたり!国策遂行のため中国大陸で繰り広げられた映画工作、その実態にせまる書下ろしノンフィクション。

目次

第1章 うわさの二人
第2章 劉吶鴎、上海映画界へ
第3章 満州に生まれ育って
第4章 上海・映画工作実行?泊?
第5章 女優・李香蘭
第6章 中華電影公司
第7章 支那の夜
第8章 迫りくる危険
第9章 劉吶鴎、撃たれる
第10章 台湾への墓参の旅

この本への感想

日本では悲劇のヒロイン、旧満州の国際スター女優、のち国会議員、などとして知られる李香蘭(山口淑子)の実像とはいかなるものか!?

彼女は、戦時下の上海のレストランで暗殺された台湾人映画プロデューサー劉吶鴎と、暗殺の直前に密会する予定だったと語る。

だが、李香蘭はその2日後、北京で主演女優として映画撮影に入る予定だった。

飛行機便なぞなかった時代に、いったい主演女優がそんな行動が可能だったのか。周囲の人物はだれもそれを知らなかったのか。

謎とミステリーの背後に進行する日本の国策と映画界の実情、そして植民地台湾の悲しい実態。
そして悲劇のヒロインの虚実と演技、虚栄。

いったい李香蘭とは何者なのか。劉吶鴎の悲しみは何か。

それらが綿密な取材と鋭い訴求力から浮び上ってくるノンフィクションの力作である。

あさ

さん
update: 2009/08/17
 事実は小説よりも奇なり。
戦中の上海での国策映画活動に迫るノンフィクションですが、スパイ小説でも読むかのような面白さです。
綿密な資料調査に基づいた著者田村さんの、人物の心情にまで及ぶ推察力に感服です。
 卒業論文の参考に読みました、こんなに興味を持って最後まで読み切った資料はありません。

HARU

さん
update: 2008/09/15

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