柳田國男
( やなぎた・くにお )柳田 國男:(1875―1962)兵庫県に生まれる。幼少年期より文学的才能に恵まれ、短歌、抒情詩を発表。東京帝国大学を卒業後、農商務省、貴族院勤務を経て、朝日新聞社に入社。勤務の傍ら全国各地を旅行し、民俗学への関心を深める。1909年、日本初の民俗誌『後狩詞記』を発表、以後『遠野物語』から晩年の『海上の道』に至るまで多大な業績を遺す。
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大正8年貴族院書記官長を辞任し、翌9年朝日新聞社の客員となった柳田国男は、東北地方をはじめ日本全国各地を旺盛に旅し、農山村や漁村の人々の生活・信仰や風俗・風習に触れたが、これらの旅における発見と認識が彼の学問の基礎となった。本巻には、著者の民俗学的関心と詩人としての感受性が一体化した記行文学の傑作として評価の高い作品『雪国の春』『秋風帖』『豆の葉と太陽』のほか、街道や峠道と人間との関わりを説いた『東国古道記』および単行本未収録作品「旅中小景」「丹波市記」などを収録。
雪国の春
秋風帖
東国古道記
豆の葉と太陽
旅中小景
丹波市記
樺太紀行
遊海島記
海上文化
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