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ちくま文庫

外骨という人がいた!

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-02572-2

Cコード

0123

整理番号

-10-3

1991/12/04

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

「スコブル」や「滑稽新聞」などで言葉遊びやパロディを展開して、文字のツラで意味の世界をぶっ叩き、お上に対しては「テんで話にならぬ大馬鹿者…」「テ柄にもならぬ事を威張る…」と痛烈な批判をあびせた反骨ジャーナリスト、宮武外骨。美学校の階段教室や武道館、後楽園球場を会場に、現代の外骨・赤瀬川原平がそのスーパーモダンな雑誌表現を講義する“学術小説”。

目次

宮武外骨ってこれ、人の名前か何なのか
スコブルおかしな雑誌である
入獄4回、罰金と発禁で29回
むしろ滑稽投票を可とす
私はまだ女子大生にはなりたくない!
私、ついに外骨となる!
いよいよ「滑稽新聞」である
紙の上のパフォーマンス
文字のツラで意味の世界をぶっ叩く
死とエロス、そして死とグロス
闇に隠れた門の中の音は見えない
明治空間へのワープ
外骨先生かく語りき

著作者プロフィール

赤瀬川原平

( あかせがわ・げんぺい )

1937年横浜生まれ。画家。作家(尾辻克彦)。60年代には「ハイレッド・センター」など前衛芸術家として活動、70年代には「櫻画報」など独自の批評を盛り込んだイラストレーターとして活躍、81年には『父が消えた』で芥川賞を受賞。1986年、藤森照信、南伸坊らと「路上観察学会」を結成。他に高梨豊、秋山祐徳太子との「ライカ同盟」、山下裕二との「日本美術応援団」の活動がある。2014年没。

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