道鏡 ─悪僧と呼ばれた男の真実

寺西 貞弘

称徳天皇に重用された奈良時代の僧侶、道鏡は本当に女帝に取り入り皇位さえうかがう野心家だったのか。様々な謎に包まれ悪評にまみれた時代の寵児の実像に迫る。

道鏡 ─悪僧と呼ばれた男の真実
  • シリーズ:ちくま新書
  • 968円(税込)
  • Cコード:0221
  • 整理番号:1790
  • 刊行日: 2024/04/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-07616-8
  • JANコード:9784480076168
寺西 貞弘
寺西 貞弘

テラニシ サダヒロ

寺西 貞弘(てらにし・さだひろ):1953年生まれ。元和歌山市立博物館館長。関西大学大学院博士課程後期課程満期退学。文学博士。著書『古代天皇制史論――皇位継承と天武朝の皇室』(創元社、1988年)、『古代熊野の史的研究』(塙書房、2004年)、『紀氏の研究』(雄山閣、2013年)、『天武天皇』(ちくま新書、2023年)、『古代史講義【氏族篇】』(共著、ちくま新書、2021年)など。

この本の内容

女帝・称徳天皇に取り立てられ重用された奈良時代の僧侶、道鏡(?〜七七二年)。女帝に取り入って皇位さえうかがった野心家として、長く悪名が根付いているが、本当にそのような人物だったのだろうか。さまざまな伝説を検証し、最新資料を検討すると、道鏡は実際には政治に関与することなく、天皇への仏教指導に終始した人物としての意外な実像が見えてくる。史料の綿密な検討によって、謎が多く、悪評にまみれた時代の寵児の実像に迫るとともに、古代政治の実態を描き出す。

この本の目次

第1章 うわさの道鏡(道鏡の生年
道鏡同衾伝説
称徳女帝淫猥伝説
歴史と伝説の間)
第2章 仏教との出会い(道鏡の出自
道鏡の仏教)
第3章 道鏡と律令国家(称徳天皇の即位事情
称徳天皇との出会い
藤原仲麻呂の乱と淳仁天皇廃帝)
第4章 称徳朝政治と道鏡(大臣禅師・太政大臣禅師・法王
太政官政治と道鏡
西大寺の創建と道鏡
宇佐八幡託宣と道鏡)
第5章 称徳天皇の崩御と道鏡の左遷(称徳天皇の晩年
道鏡の左遷と死去)

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