竹中労
( たけなか・ろう )1930年生まれ。東京外語大学除籍。フリーのルポライターとして活躍。政治から芸能まで広い分野をテーマに、権威とは無縁な時代の心性を掘り起こす文章は、竹中節として多くの読者を魅了した。91年5月19日肝臓癌で死去。父親は画家の竹中英太郎。主な著書に『黒旗水滸伝』(皓星社)『山谷・都市反乱の原点』『琉球共和国』『世界赤軍』『ビートルズ・レポート』『にっぽん情哥行』などがある。
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日本歌謡史上最大のスター・美空ひばり。昭和の影を色濃く背負いながらも、今日なお多くの人々の魂をとらえて離さない。日本人の心情を直撃した魅力。ジャズも歌いこなした音楽的才能のすべて。小林旭との離婚など順調ではなかった私生活。三代目山口組との関係で、世間の指弾や反発を受けながらも屈せずに生きた強さ…。ひばりの本質へと迫った竹中労の最高傑作。
第1部 笑顔と涙の遠い道(私は街の子―生いたち(一九三七~四七)
リンゴの花びらが―スターへの道(一九四八~五二)
わかれ道―ひばり自身の追憶から(一九五二~六五)
さよならの向うに―ひばりはどこへゆく)
第2部 地球の上に朝がくる―歌ごよみ三〇年(戦争のなかをゆく歌謡曲―ひばりを生んだ社会的背景
歌でみる二〇年―ひばりをめぐる戦後社会史)
第3部 かくて、それからの美空ひばり(五・三〇、ひばりとの出会い
わが青春の美空ひばり―戦後映画史の流れにつづる
ゴッド・マザーの死)
付録 竹中労がえらぶ・ひばり映画ベスト10
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