林信吾
( はやし・しんご )1958年東京生まれ。神奈川大学中退。83年から10年間、英国を拠点にジャーナリストとして活動する。93年に帰国し、著述活動を行う。主な著書に、『日英カップルのロンドン暮らしの手帖』(共著、筑摩書房)、『英国ありのまま』(中公文庫)、『これが英国労働党だ』(新潮選書)、『しのびよるネオ階級社会』(平凡社新書)、『反戦軍事学』(朝日新書)などがある。
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軍隊のない独立国は、日本も含めて数カ国にすぎない。ところが日本の防衛予算は英・独・仏をもしのぐ。しかも90年の湾岸戦争、99年の周辺事態法、そして04年の自衛隊のイラク派遣を経て、その矛盾は劇的に深化した。にもかかわらず、防衛論争は日米安保と憲法9条の範囲にとどまっている。そこで、法律・兵器・政治を軸に、憲法制定から近年の調達疑惑まで、日本の国防問題の全貌を解き明かす。
第1章 軍隊を持たない国
第2章 「警察力」とバズーカ砲
第3章 安保体制と自衛隊
第4章 三島由紀夫はなぜ死んだか
第5章 戦後レジームとはなにか
第6章 揺らぐ「平和国家」
第7章 国防の、泣ける真実
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