土居丈朗
( どい・たけろう )1970年奈良県生まれ。93年、大阪大学経済学部を卒業し、99年、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東大社会科学研究所助手などを経て、現在は慶應義塾大学経済学部教授。著書に、『地方財政の政治経済学』(東洋経済新報社)、『入門公共経済学』(日本評論社)、『財政学から見た日本経済』(光文社新書)などがある。2007年、『地方債改革の経済学』(日本経済新聞出版社)で、日経・経済図書文化賞とサントリー学芸賞を受賞する。
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イソップ寓話の「アリとキリギリス」は、働き者の「アリ」と享楽家の「キリギリス」を対比させて、倹約や勤労の美徳を説いた教訓譚として人口に膾炙している。しかしグローバリズムは、そうした「昨日の世界」を一変させてしまった。バブルから構造改革、社会保障、経済格差、金融危機などの重要な論点に沿って、連動して劇的に変化しつつある日本経済の過去・現在・未来を解き明かす。
第1部 昆虫村の「失われた十年」(昆虫村のくらし―経済のしくみ
キリ太さん、土地を買う―バブルの形成と崩壊
コガネゴンさん、苦労する―銀行の貸し渋りと金融危機 ほか)
第2部 改革は実を結ぶか(アリズミ村長、改革に燃える―構造改革
カブトンさん、輸出でかせぐ(1)―外需に頼る経済
カブトンさん、輸出でかせぐ(2)―大企業と中小企業 ほか)
第3部 明るい未来を切り開く(コガネゴンさん、またまたあわてる―サブプライム問題
キリ太さん、地方の疲弊を憂う―地域格差の真因
アリ子さん、仕事にはげむ―なぜ成長が必要か ほか)
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