松浦晋也
( まつうら・しんや )1962年東京都生まれ。慶應義塾大学理工学部卒、同大学院政策・メディア研究科修了。日経BP社に入社後、「日経エアロスペース」誌などの記者を務める。現在はフリーの科学ジャーナリストとして、宇宙開発関連のテーマを中心に、積極的に発言を続ける。主な著書に、『H-IIロケット上昇 国産大型ロケット開発12年の軌跡』『国産ロケットはなぜ墜ちるのか HIIA開発と失敗の真相』『恐るべき旅路 火星探査機「のぞみ」のたどった12年』など。
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2010年秋に退役予定のスペースシャトル。機材を再利用し、低予算で宇宙への定期運航を実現させるというコンセプトのもと、年間50回の打ち上げを目指したが、実際は09年でわずか5回だった。一方で費用は大きく膨らみ、さらに国際宇宙ステーションの完成遅延など、宇宙開発全体に大きな影響を及ぼしている。なぜ、どこで計画が狂ってしまったのか。文庫化にあたっては大幅に加筆し、最新の現状をレポートする。
第1章 スペースシャトルはこんなもの(スペースシャトルについて知ろう
巨大で翼を持つ有人宇宙船 ほか)
第2章 スペースシャトルが起こした事故(スペースシャトルの二つの事故
「コロンビア」空中分解事故―二〇〇三年二月一日発生 ほか)
第3章 そもそも間違っていた設計コンセプト(良い機械は「安い」「使いやすい」「壊れない」
安くするために機体を再利用 ほか)
第4章 世界中が迷惑し、だまされた(迷惑は世界を巡る
宇宙飛行士はひどい目にあった―「ふわっと92」 ほか)
第5章 スペースシャトルの次に来るものは(ブッシュ大統領の号令、シャトル・ISSから有人月探査復帰へ
シャトル部品を最大限に利用した「コンステレーション計画」 ほか)
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