夢を喰らう ─キネマの怪人・古海卓二
浅草オペラから映画界へ、反逆の青春を生きた男
伝説の浅草オペラ・トスキナ。アナキストを逆にした題名のように、反逆に生きた映画監督の生涯を軸に、大杉栄、谷崎潤一郎、火野葦平らの青春群像を描く。
- シリーズ:単行本
- 2,640円(税込)
- Cコード:0074
- 整理番号:
- 刊行日:
2014/09/17
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:四六判
- ページ数:256
- ISBN:978-4-480-87375-0
- JANコード:9784480873750
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伝説の浅草オペラ「トスキナ」、アナキストを逆さまにした作品タイトルの通り、その作者・貘与太平こと古海卓二は、権威や権力に逆らいつづけた異端の表現者であった。大杉栄など浅草に集まる文化人、社会運動家たちと交流し、やがて映画界に転じてからは傾向映画といわれる左翼的作品や、市川右太衛門主演「旗本退屈男」などを発表し活躍する。しかし、戦火の拡大とともに映画界から遠ざかり、故郷・九州で火野葦平らと出会い、軍部への協力の道を歩きだす。本書は「ホームレス歌人がいた冬」で読書界の話題となった著者が、祖父である古海卓二の生涯をたどる。
トスキナ、逆らいつづける男
九州の製鉄所から演歌師に
浅草オペラの熱狂
美的浮浪者と反逆者の群れ
谷崎潤一郎と映画人たち
活動屋たちの自由恋愛
大杉栄虐殺
撮影所は無頼の砦
旗本退屈男の誕生
傾向映画と転向の時代
戦争と文化人
文学への望み
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