古文を読解するためには単語の知識が欠かせません。しかし、一つ一つの単語の訳を暗記しているだけでは、その箇所にふさわしい解釈ができるようにはなりません。正しい読解のためには、単語とともに、文法の知識や場面を把握する力など、総合的な力を身につけている必要があるのです。
①本書の冒頭には「索引」を置き、代表的な意味と品詞を示し、簡易的な古語辞典としても使えるように配慮しました。
②索引には、見出し語として収録した古語のほか、関連語も掲載しました。
③各章の扉に、各章で扱う古語の一覧を示しました。
④各章の最初に「ナビゲーション」を置いて、その章で扱う古語が相互に有機的に関連付けられるよう配慮しました。
⑤見出し語には、漢字表記・品詞・代表的な意味を示しました。意味は、重要な意味から➊➋……の順に示しています。
⑥適宜、その古語の基本的な意味やニュアンス、注意すべき事柄などを冒頭に示しました(!)。
⑦語の意味に対応する用例を示しました。用例には入試で出題された文章も豊富に取り入れ、入の記号で示しました。
⑧見出し語と関連して覚えるとよい古語については、関連語・同義語・類義語・対義語として掲載しました。
⑨適宜「プラスα」として見出し語に関する発展的内容を掲載しました。
⑩古語の理解を助ける図版を豊富に掲載しました。
⑪適宜、コラムや古典常識をまとめて示しました。また、巻末に「古典文法要覧」を設けました。