鎖国をはみ出た漂流者　─その足跡を追う

鎖国の時代にもかかわらず、たくさんの日本人が海外にいた。そのほとんどが漂流者だ。ことばも通じない見知らぬ地で、彼らはどうやって日本へ帰ろうとしたのか。

鎖国をはみ出た漂流者　─その足跡を追う
  • シリーズ:シリーズ・全集
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:8321
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1999/02/17
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:Ｂ６判
  • ページ数:208
  • ISBN:4-480-04227-X
  • JANコード:9784480042279

この本の内容

日本の外に出ることを禁じられた鎖国時代に、正史にあらわれないたくさんの日本人が海外にいた。そのほとんどが沿岸で操業中、嵐にまき込まれたり、方向を見失って漂流せざるを得なくなった人びとである。顔かたち、体格などまったく違ううえ、ことばも通じない見知らぬ地で、彼らはどうやって日本に帰ろうとしたのか。世界各地に足跡を残した漂流者を追った、著者の長い旅。

この本の目次

第１章　ジョン万次郎―日本のエイハブ船長
第２章　アメリカ彦蔵―リンカーンと握手したただ一人の日本人
第３章　音吉―太平洋を回った因縁の輪
第４章　音吉、久吉、岩吉―ロンドン公文書館の金釘流
第５章　大日本平四郎―墨痕黒々とした墓標
第６章　初太郎―ラテンの社会と共鳴した漂流者たち
第７章　力松―帰国をあきらめて日本人の世話に徹した男
補遺１　山田長政―大漂流時代のまえに
補遺二　木曜島のダイバーたち―北オーストラリアの真珠貝採り
あとがき―阿倍仲麻呂

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