生きてしあれば

「折々に木山先生のことを書かれる文章も、格調の高い品のいい名文であった」(瀬戸内寂聴)。小説家木山捷平夫人にして歌人の、滋味あふれる随想集。

生きてしあれば
  • シリーズ:単行本
  • 2,349円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1994/09/20
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:192
  • ISBN:4-480-81358-6
  • JANコード:9784480813589

この本の内容

「貧乏は恥ではないぞ、貧しさに歪む心が恥であるぞ」つねに言い聞かせてくれた未亡人の母のこと。「見るだけの妻となりたる五月かな」と詠んだ小説家の夫木山捷平のこと。「さよならだけが人生だ」と書いてくれた井伏鱒二のこと。亡き人びとへの熱い想いを胸に、歌を詠み、菊を作り、わが身を励ます木山みさを夫人。八十六歳。今はない日本の暮らしがいきいきとよみがえる一冊。

この本の目次

1 念ずれば花もひらく
2 ゆめさえ忘れて
3 あさきゆめ見て

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