バロックの愉しみ ─バロック(1)

気鋭の9人が、装飾論、博物学、都市論、コレクション、トリック、そしてバロック的《生》のあり方をめぐって展開する17世紀論集成 ・◎バロック・コレクション

バロックの愉しみ ─バロック(1)
  • シリーズ:単行本
  • 3,190円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1987/07/23
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:A5変判
  • ページ数:264
  • ISBN:4-480-83577-6
  • JANコード:9784480835772

この本の内容

〈バロック〉を覆うのではなく、〈バロック〉の方へと扉を開いて行くこと、世界の魅惑へと誘うこと、これのみを共通の通奏低音にして、ここに九つの、あるいはそれぞれのはらむ多様性において数十の扉が開いて行きます。繰り返しますが、本書は〈バロック〉を対象とするものではありません。〈バロック〉の魅惑への招待状であり、何よりもわたしたち自身の世界の魅惑への招待状であること、これが本書の夢です。それぞれの論考はそれぞれに緩やかに連なり、あるいはきしみを上げて相反し、波しぶきを上げながら、〈バロック〉を模倣して行きます。

この本の目次

第1章 カルトゥーシュの装飾論―バロックの襞(鶴岡真弓)
第2章 不健康な誘惑―バロック期の博物学事情(荒俣宏)
第3章 行列と繁茂―ラテンアメリカ・バロックの諸相(高橋均)
第4章 バロックの莵集理論―フェルディナントとルドルフ(種村季弘)
第5章 バロックの演出家たち―フィレンツェからバレルモへ(田之倉稔)
第6章 ある修道院物語―メルクへの旅(池内紀)
第7章 無謀な《生》―スペインバロックの文人たち(吉田彩子)
第8章 文法の迷宮―スラヴ圏のバロック文学(沼野充義)
第9章 雪崩れる鏡―「生の日曜日」のために(丹生谷貴志)

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可