世紀末ウィーンの精神と性

男性原理の支配する社会では、いかに性が妄想化し、性産業がはびこるか。世紀末ウィーンの異端批評家K・クラウスを通して性と社会、文明の関りを論じる。

世紀末ウィーンの精神と性
  • シリーズ:単行本
  • 3,080円(税込)
  • Cコード:0036
  • 整理番号:
  • 刊行日: 1988/03/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:288
  • ISBN:4-480-85423-1
  • JANコード:9784480854230

この本の内容

ニーケ・ワーグナーはカール・クラウスの性愛と性欲に対する関係―クラウスはこの問題を「精神と性」という対概念によってとらえている―を分析する。これまで、性愛理論家クラウスは諷刺家、論争家、文化批判者、言語芸術家の影にかくれ、エロティシズムに対する関係が取りあげられても、婦人憎悪者か婦人の奴隷と見なされていた。同一人物のこのように矛盾して見える行動の根底にはいったいいかなる考えがあったのか。本書はこれを追究しようとする。

この本の目次

1 エロスとドクサ(「性の問題」
近代芸術の論文
「破壊された文学」
ウィーンのエローティク)
2 エロスとテミス(性科学者たち
女性たちの記録
アンニー・カルマルとそれに続く女たち
フロイトと共に、フロイトに反対して)
3 エロスとロゴス(女という謎
クラウス、ヴァイニンガーを読む
女衒、娼婦、顧客、または真の愛
ヴェーデキントと共に、ヴェーデキントに反対して
箴言と反論)

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